眼鏡の小妖精

眼鏡の小妖精

嫁ポケは眼鏡エルフーン、好きなポケモンはチコリータ。

【s14・シングル】眼鏡エルフーンスタン(最高レート2001)

s10からずっと眼鏡エルフーンでシングルレートに潜っていましたが、この度はじめてレート2000を達成しましたので、構築記事を書きたいと思います。

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【個別解説】
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エルフーン@こだわりメガネ
すり抜け・臆病CdS
個体値:V-偶-V-U-V-U(めざ炎)
努力値:0-*-0-248-36-224
実数値:135-*-105-128-100-180
ムンフォ/エナボ/サイキネ/めざパ(炎)

このPTの軸。選出率は7割程度でPT内では最も高く、眼鏡エルフでの奇襲が決まった試合は多くをモノにすることがきました。意外とすり抜けを知らない(考慮に入れてない)人が多かったように感じます。何度も身代わりを貫通させました。広い技範囲で相手を削ることができるので、初手に選出することが多かったです。

先発で出てきやすかったボルトロスに対して殴り合いで勝利するために、Sを111族抜きに調整して残りをDに振りました。ムンフォは30%でCダウンの追加効果があるので、かなりの確率で打ち勝つことができます。(ボルト式猫騙しは無理)

また、先発ハッサム対面で相手はほぼ確実にとんぼ返りを打ってくるため、非メガのハッサムならめざ炎で高乱1に仕留めることができます。メガハッサムナットレイはめざ炎で確1にできませんが、機能停止に追い込むことができます。

そのほか役割対象としては、対面でメガ前マンダ、準速メガマンダ、メガヘラクロスサザンドラスイクンギャラドス、ゴツメカバルドン、後出しでガブリアス、水ロトムブラッキー、ヤドラン、ヤミラミブリガロンあたりの相手をします。

このPTで運用する上での単体考察もまとめていますので、よければこちらも読んでいただけると嬉しいです。


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ガルーラ@ガルーラナイト
肝っ玉・意地HAs
個体値:V-V-29-*-V-V
努力値:228-252-0-*-0-28
実数値:209-161-99-*-100-114(メガ前)
    209-194-119-*-120-124(メガ後)
グロパン/不意打ち/地震/捨て身

クレセを絶対に倒す209ガルーラ。受け出ししてきたゴツメクレセをグロパン→捨て身で確定に持っていき、こちらはHP3前後で確実に生き残ります。209ガルーラはAを削る振り方もあるようですが、その調整だとクレセに対して乱数になってしまうためAに極振りしています。おかげさまで、今季は一度も月光乱舞されませんでした。

Sを削った弊害として、ガルーラミラーにとても弱いです。また、HASはどの数値も妥協したくなかったので、Bの個体値を29にすることでダウンロード対策をしています。

とにかく、グロパンを積んでしまえば多くのポケモンを確1圏内に入れることができるので、ゴツメ枠が出てくると分かっていても無理矢理グロパンを積んで突破して、後続に負担をかけていきます。ゴツメ枠で突破できないのはガブリアスサザンドラエアームドあたり。


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リザードン@リザードナイトX
猛火・意地Hds
努力値:252-4-4-*-124-124
実数値:185-115-99-*-121-136(メガ前)
    185-166-132-*-121-136(メガ後)
竜舞/羽休め/ドラクロ/フレドラ

メガガルーラでは重くなってしまうポケモンに対応するための補完枠。以前はニトチャ剣舞型を使っていましたが、殴らないとSを上げられないため、削れたゲンガーの道連れ連打に対して全く仕事ができませんでした。Dに厚い竜舞羽休め型は、毒を引かなければ積みながらゲンガーを突破できる点、ニンフィアに後出しして起点にすることができる点が非常に優秀だと感じました。

素の火力はメガ枠としては物足りませんが、電磁波のない電気ポケモンやメガリザYなどを上手く起点にすることができれば、全抜きもできる性能を持っています。立ち回りはガルーラよりもかなり難しいため、メガ枠としての選出回数はガルーラよりも圧倒的に少なかったです。

このポケモンは、こちらの育成論を参考にさせていただきました。


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ヤドラン@ゴツゴツメット
再生力・図太いHB
努力値:244-*-244-12-4-4
実数値:201-*-177-122-101-51
冷ビ/熱湯/トリル/怠ける

ファイアローバシャーモを後出しで止めるゴツメ枠。トリルを使えばバトンバシャ構築にもうまく対応することができます。s12あたりから見極めの難しいHDアローが増え始めたために、ヤドランで必ず突破できるわけではなくなってしまったのが厳しいところです。また、ガルーラに対しては対面から熱湯火傷を引かない限り負担をかけるのが精一杯で、徐々に数を増やしている秘密の力ガルーラに後出しすると、岩雪崩のまひるみで無償突破されることもあります。

このPTは麻痺を入れられることが多いので、電磁波ではなくトリルを採用しています。ボルトを突破した後の、残りHPわずかで麻痺状態のエルフーンや、電気ポケモンを起点にしようとして電磁波を入れられてしまったリザードンなどを再利用することができます。また、削れたボルトロスをトリル下で冷ビで倒す場面も何度かありました。

以前は冷凍ビームではなく大文字を採用していたため、同族のメガユキノオーに上から大文字を入れるためにS4振りしていますが、個体値も含めて見直したほうが良さそうです。(ブログを書くときに気付いた)


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ガブリアス@こだわりスカーフ
鮫肌・陽気AS
努力値:0-252-0-*-4-252
実数値:183-182-115-*-106-169
毒々/エッジ/地震/逆鱗

こだわっているエルフーンがガモスやリザXの起点になるのを防ぐ枠。メガルカリオやゲンガーの相手もします。どのような型のガモスやメガリザXでも止められるように最速スカーフで採用しました。

命中不安のエッジを採用しているのは、非常に重いトゲキッスに対して少しでも火力が欲しかったためです。そうでなければ岩雪崩で充分だと思います。エッジが外れて涙を飲むことも多々ありました。命中不安はとにかく心臓によろしくないです。

毒々は受け出ししてくるクレセリアに対して打つことが希にありましたが、ほとんど使いませんでした。相手の交代際に毒々を打つことで、こちらがこだわっていないと勘違いさせて勝てた試合が2,3試合くらいはありました。


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ゲッコウガ@いのちのたま
変幻自在・無邪気aCS
努力値:0-20-0-236-0-252
実数値:147-118-87-153-81-191
身代わり/ダストシュート/冷ビ/悪波

よく分からないけれど選出してみたら強い枠。選出回数は圧倒的最下位ながら、選出した試合ではほぼ勝つことができました。

最も読まれづらいのは身代わりでした。ロトムやサンダーの電磁波を防いだり、Dに厚く振ってあくびをしてくる起点作りカバルドンや、タスキミラーコートジャローダ、守るを搭載したメガゲンガーを突破することができます。バシャーモの守るに合わせて身代わりを貼り、ダストシュートで削ることで、ガルーラの不意打ち圏内に入れる動きもできます。2000に乗る手前で、ドーブルダークホールを防いでくれたときは本当に採用してよかったと思いました。

このPTはゲッコウガに弱いので、もう少しゲッコウガに対して可能性のある技構成と調整にしたほうがよかったのかもしれません。


【選出・立ち回り】

基本選出はエルフーン・ヤドラン・ガルーラです。マンダ軸のPTにはこの選出がしやすく、この選出が決まればかなりの割合で勝利することができました。初手のエルフーンで相手を削り(初手対面が良ければ1体倒し)、ヤドランで受けながらガルーラを暴れさせます。特に、相手の先発をエルフで削ったあとにガルーラを死に出しして、月光乱舞しにきたクレセをグロパンで無理矢理突破して無双する流れが非常に強いです。この選出には特殊受けがいないため、ヤドランで積極的に釣り出しを決めないといけないのが難しいです。

上の基本選出ではゲンガーに対して何もできずに終わってしまうため、ゲンガー入りに対してはガルーラではなくリザードンを選出していきます。このように、基本選出では重いポケモンが来た時に、残りの3体を上手く入れ替えて対応していくという考えで選出を決めていました。

立ち回りで最も気をつけていたことは、ガルーラで受けないことです。せっかく相手のゴツメ枠を突破するために209に調整してあるので、無理な受け出しをして削られるくらいなら死に出しをしたほうが後に繋がりやすいです。


【弱点】

受けループには勝てません。

素催眠ゲンガーには勝てません。

スカーフキッスには勝てません。


【成績】

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《レート2001pt 83勝47敗 勝率64%》

シーズンが終了する2週間半前にここまでくることができたので、非常に満足しています。本当はもっと上を目指したいのですが、初めての2000到達ということでレートを保存することにしました。
1801から19勝4敗のペースで2001まで上げられたので、高レートでもそこそこ通用していたと思います。

【単体考察】眼鏡エルフーン(s14・シングル)

※この考察は、こちらの構築記事を前提にした考察を含みます。

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エルフーン@こだわりメガネ
すり抜け・臆病CdS
個体値:V-偶-V-U-V-U(めざ炎)
努力値:0-*-0-248-36-224
実数値:135-*-105-128-100-180
ムンフォ/エナボ/サイキネ/めざパ(炎)

s14のシングルで使用した眼鏡エルフーンガブリアスや水ロトムを上から確1にできる火力と、奇襲性能の高さが魅力です。


【調整】

めざ炎を採用する以上、最速にすることはできないため思い切って111族抜きまでSを削りDに回しました。

この調整では、メガルカリオやめざパのために最速にできないジャローダと同速、最速ジャローダライコウに上を取られてしまいます。しかし、HDメガリザードンXゲッコウガのおかげでこれらのポケモンはそれほど重くないため、気になることはありませんでした。むしろ、穏やかボルトロスなどに対してギリギリで打ち勝てたことも多く、メリットを感じることの方が多かったです。

特攻実数値128の火力は割と残念ですが、臆病ボルトロスや最速110族の事を考えると控えめの選択肢はないと思います。


ムーンフォース

このポケモンの最高打点。威力95のフェアリー技で、30%の確率で相手のCを1段階下げる追加効果を持ちます。

・無振りサザンドラ…222.7%~265.8%
・無振りメガボーマンダ…109.4%~130.5%
・無振りガブリアス…108.1%~127.8%
・無振りメガヘラクロス…108.3%~127.7%
確定1に持っていくことができる仮想敵です。サザンドラはスカーフ持ちを警戒する必要があります。スカーフガブリアスで毒づきをされることもごく希にありました。それ以外では、ほぼ事故もなく確実にこれらのポケモンを持っていってくれます。

・H252メガヘラクロス…89.8%~105.8% (31.3%)
ヘラクレセドランの構築だと、高確率でヘラクロスが初手に出てきます。H252メガヘラの場合ムンフォは低乱1ですが、エルフがミサイル針でやられたあとに209ガルーラを死に出しして交代際にグロパンを打てば、受け出しのクレセを月光乱舞させずに倒してガルーラで全抜きを狙えます。

・無振りボルトロス…66.8%~79.8%
・H236-D156穏やかボルトロス…42.3%~50.5% (1.2%)
ボルトロスからエルフーンへの有効打は基本的にめざ氷しかありません。このエルフーンはDに割いているので、珠ボルトロスでも確2、穏やかボルトロスだと確3になります。オボンで確定数がずれ、火力にも多少割いている絶妙なボルトロスには負けることもありますが、ムンフォのCダウンも考慮すれば勝率は悪くありません。麻痺を食らって突破した後、ヤドランのトリルで再利用します。

・無振りメガギャラドス…81.1%~96.4%
一旦ヤドランで受けて、竜舞と身代わりをさせた後でトリル展開をして、身代わり貫通ムンフォを当ててドヤ顔するのが楽しいです。

・H4メガガルーラ…46.9%~56.3% (80.9%)
エルフーンの身代わりを親子愛で突破しようと後出しされて、そのまま散っていく親子が時々います。

・HBブリガロン…111.7%~132.3%
・HDメガヤミラミ…72.6%~85.3%
・HBブラッキー…68.3%~81.1%
フェアリーが弱点の受けポケモンには確実に勝つことができます。


エナジーボール

草結びは威力が安定しませんが、エナボなら確実に草タイプの高火力打点を持てます。10%の確率でDを1段階下げる追加効果がありますが、ほぼ期待できません。

・水ロトム…96.8%~115.9% (87.5%)
スカーフボルチェンで逃げられない限りは、確実に相手を削りにいくことができます。水ロトムの調整はいろいろあると思いますが、オボンを発動させずに倒せることがほとんどです。

・HBスイクン…70.5%~84%
凍える風連打されると対面でもきついですが、それ以外なら対面で勝てます。後出しから削るだけでも仕事としては充分です。

・HBメガヤドラン…98.5%~116.4%
草が弱点の受けポケモンにもやはり勝つことができます。

・H252ニョロトノ…83.2%~98.4%
・H252メガラグラージ…146.8%~173.9%
・無振りキングドラ…56.6%~68%
トノグドラにはムンフォ、トノラグにはエナボでこだわるのがオススメです。

・H252バンギラス…62.8%~75.4%
・H252メガバンギラス…54.8%~65.1%
冷凍パンチ+砂ダメージで倒されてしまうことが多いため、削りの仕事しかできないことがほとんどです。バンギラス単体のときはムンフォを打つことが多いですが、バンドリのときは脱出バンギを警戒してエナボを打ちます。エナボでこだわれば、後続のドリュウズの剣舞を牽制することができます。


サイコキネシス

タイプ相性では不利な相手に対して、確実に削りを入れるための技。この技を使わなければいけないときは、基本的に出し負けや不利対面の状況です。

・無振りゲンガー…102.2%~121.4%
・無振りメガゲンガー…84.4%~100.7% (6.3%)
削りを入れることしかできません。メガ後は上を取られてしまうため、ヘドロ爆弾で確殺されます。

・無振りバシャーモ…94.1%~110.9% (62.5%)
・無振りメガバシャーモ…85.1%~100.6% (6.3%)
型の分からないエルフーンを前に守るを選択することはできないため、サイキネのダメージとフレドラの反動で落とせることがよくあります。

・H252メガフシギバナ…50.2%~59.8%
受けループのフシギバナはDにも割いているため、さらに厳しくなります。


【めざめるパワー炎】

もっとも奇襲性の高い枠。

・H252ハッサム…99.4%~117.5%
・H252メガハッサム…83.6%~99.4%
・H252ナットレイ…72.9%~86.1%
ハッサムにバレパンを打たれてしまえばもちろん負けてしまうのですが、初手対面ではほぼ確実にとんぼがえりをしてくるのでめざ炎を当てることができます。エルフーンに対してナットレイは出てきやすいので、交代読みで打つことができればかなりのアドバンテージを得ることができます。

・H252メガクチート…49.6%~58.5% (98.4%)
あと一押しという時に意外と使えたりします。


【その他の候補技】

・暴風
s10の頃はよく使っていました。ヘラクロスバシャーモを確定で持っていけるのは強いのですが、命中が悪すぎるのであきらめました。

・すりかえ
そもそも相手はアンコール等を警戒して動いてくるので、うまく持ち物を交換できないことが多くありました。

・とんぼがえり
火力がなさ過ぎて、わざわざ回している意味を見失います。

シャドーボール
仮想敵がいません。ギルガルドに打って弱点保険を発動されるなんてことはもってのほかです。


【おわりに】

ここまで読んでいただいてありがとうございました。眼鏡エルフーンを少しでも「面白いな」と思ってもらえたら幸いです。
眼鏡エルフーンが活躍したBVもいくつか保存してありますので、もし興味がある方は声をかけてください。